「み」から始まる冒険者

元「トリックスターのプレイ記」。現在は主に自作漫画の進捗報告記。Comicoに「ひみつのなぎさ」を投稿中!

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現在、comicoにてベストチャレンジとして「ひみつのなぎさ」を投稿中
(c)未羊

2015.10.27 「ひみつのなぎさ」第5話投稿
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せらism☆第2話「モデルデビュー☆」

第1話のあらすじ

柊秀は普通の中学生2年生の男の子。
ある日、血を見たとたんに苦しくなり、治まると女の子になっていた。
そこに突然現れた女性にモデルになるように頼まれ、二つ返事で了承してしまう。
これから秀の生活は一体どうなる?

 
 
――約束の日曜日

『ふぅ、昨日は災難だった…。
 母さんに服を買ってもらったのはいいけど、女の子の服だもんなぁ…。
 恥ずかしいったらありゃしない。』
そう、昨日は母さんと2人で『せら』の時の服を買いに行ったのだった。
しかしその前の夜、男に戻った時に着てた服が、まさか胸以外ぴったり同じだったのは驚いた。
「おかげでサイズ測らずに済んだのはいいけど、男と女とで体格が一切変わらないのは
 ある意味ショックだったなぁ…、とほほ…」

「あら、あなたもう来てたの?」
どこからともなく聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あ、社長。おはようございます。」
声のする方を向くと、そこには宝木社長が立っていた。
「おはよう。待ち合わせ時間より早く来るなんて感心感心♪」
「遅刻だけは絶対したくないですからね。待たせるのなんだか悪いですし…」
「そうね♪
 そう言えばあなた、まだ名前聞いてなかったけど、さすがに今日は教えてもらえるかな?」
そういえば、先日会った時はいきなり連れてきた事を悪く思ったのか、名前聞かれてなかったな。
「えっと、ボクは『柊せら』と言います。ちなみに中学2年生です。」
「せら…ね、いい名前じゃないの。ほほぉ、中2でそのスタイルか、いいわねぇ♪
 っと、今日は契約云々で親御さんに会うんだったわね。家まで案内してもらえるかしら。」
「はい、分かりました。」
そう言うとボクたちは歩きだした。

家までの間はたわいのない雑談をしつつ、ゆっくりと歩いていた。
その中で事務所の成り行きも出たけど、重い内容の割に社長はさばさばしていた。

「着きましたよ。ここがボクの家です。」
「あら、もう着いたのね。それじゃお邪魔するわね。」
 二人で玄関へと歩いて行く。
 ―ガチャッ
「ただいま~。」
「おかえり、し…じゃなかった、『せら』。」
「お邪魔いたします。私は今回せらちゃんをスカウトした宝木と申します。」
「あなたが社長さんね、お話は伺ってます。どうぞおあがり下さい。」
そう言うと母さんはお茶とお菓子を取りに行った。その間、ボクは社長を居間まで案内した。

今に着いてからはしばらくの間、世間話的な内容の会話をした。
母さんも茶菓子を持ってきてからしばらく会話に混ざっていた。

「…と、それでは本題に入らせてもらいます。」
社長は急に切り出した。
「せらちゃんを、うちでモデルとして雇わせていただきたいのです。
 先日、この子を見た時に感じるものがありました。
 悪いようにはしません、よろしくお願いいたします。」
社長は深々と頭を下げた。
「大丈夫ですよ。私はせらがやりたいと思うならやらせてみるつもりです。
 …、あなたはどうなの?せら。」
「ボクは…、最初戸惑いはあった…。
 けど…」
「けど?」
母さんが顔を覗き込む。ボクは続けた。
「けど、やってみたいと思う。ボクにそんな魅力があるのか分からないけど、
 やってみたい。」
「それじゃ決定ね。」
「ありがとうございます。では、契約書にサインをお願いします。」
「なに?まだ書いてなかったの?」
「あはは、あの時はお話だけだったんでね。」
「えぇ、私も親御さんにお話通してからだと思いましてね。」
社長からの経緯の説明の間、ボクは静かに契約書を書いていた。
「…、…、これでよしっと。それではお願いします。」
契約書を書き終えたボクは、これからについてすごくわくわくしていた。
「はい、契約書に間違いもないのでこれで契約成立ね。
 それじゃ、せらちゃん、よろしくね。」
「はい、よろしくお願いします。」
「ところで、芸名で活動するのはどうかしら。」
「芸名ですか。」
「えぇ、一応ローマ字表記で『SERA』っていうのはどうかしら?」
「ん~、ひらがなの方が可愛い気がするんですけど…、
 ローマ字だとかっこいい…かな?」
表記1つでもイメージが変わるのでボクは悩んだが、
「それじゃローマ字表記で『SERA』でお願いします。」
「せら、それでいいの?」
「うん、本名と違うっていうのが芸能人っぽいかなって思ってね。」
照れ笑いするボクの言葉をさえぎるように社長が口を開いた。
「それじゃ決定ね。今日から早速モデルになるための特訓をしてもらうわ。
 これから時間は大丈夫かしら?」
「はい、大丈夫ですけど。」
それを聞くと社長はすくっと立ち上がって言った。
「いきなりですけど、今度の日曜行われる雑誌モデルのオーディションに出てもらおうと
 思っています。ですので、すぐにでも特訓を始めたいのですが?」
社長は母さんの方を向いた。
「えぇ、構いませんよ。ビシビシ鍛えて上げて下さい。」
「ちょ、母さん…」
「決まりね。それじゃ行きましょうか。」
そう言うと、社長はボクを引っ張って出ていった。


ここから、SERAの伝説が始まる…


   ―――第3話へ続く

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