「み」から始まる冒険者

元「トリックスターのプレイ記」。現在は主に自作漫画の進捗報告記。Comicoに「ひみつのなぎさ」を投稿中!

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現在、comicoにてベストチャレンジとして「ひみつのなぎさ」を投稿中
(c)未羊

2015.10.27 「ひみつのなぎさ」第5話投稿
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せらism☆第6話「友だち☆」その1

前回までのあらすじ

 せらとあきらは初めて2人でする仕事に臨んでいた。
 撮影まで順調に進んでいたが、アクシデントで急きょ中断となる。
 控室で休憩する2人だったが、けがを見たせらの様子がおかしくなった。

 
 
目の前で変わるせらの姿に、あきらは固まるしかなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ…。あきらちゃんに…、見られ…ちゃった…。
 初仕事の日に、もう仕事できないかもしれないな…」
あきらの目の前の誰かがそうつぶやいた。
「せ、SERAなの?」
僕は軽くうなずく。目の前で変身を見られたからには説明するしかなかった。
説明を聞いたあきらは、とても信じられないような感じだった。
「…、血を見て性別が入れ替わる…ねぇ。難義な体質だわね。
 …、とりあえずどうあれ、今日はこれ以上の撮影は無理ね。」
あきらはそう言うとスタジオの方に向かった。

しばらくして、あきらが戻ってきた。
「SERAがけがしてるから念のため病院に行くって事で今日のところは終わりにしてもらえたわ。
 あたしの家にも電話は入れておいたから、しばらくすると迎えが来るでしょう。
 さっさと来た時の服に着替えて帰る準備しましょう。」
「うん、そうだね…」
僕はいそいそと着替え始めた。男の姿で女物の服を脱ぎ着するのはすごく違和感があった。
着替えに手間取っているとあきらが話しかけてきた。
「あなたの話はテスト明けにでもゆっくり聞かせてもらおうかしらね。楽しみだわ。
 今日は送っていくからそうさせてもらうわよ、いいわね?」
「うん、いいよ。あれだけはっきり見られたし、あきらちゃんだと話してもいい気がするし。」
僕の言葉に一瞬あきらが照れたように見えた。
「も、もう何言ってるの。外に出るわよ。これでもかぶってて。
 そのままだとSERAと大違いでしょ?」
「うん。」
あきらから借りた帽子をかぶって外へ出る僕たち。迎えに来た車に乗ってそのまま帰途についた。

――こうして僕の初仕事はアクシデントにより中途半端に終わったのだった。
翌日、水曜に残りを撮影するという事で話が来て、2人とも了解し撮影は無事に終了した。
その撮影の終了後…
「SERA、今度の日曜でいいかしら。」
「え、何が?」
「…。うちに来て話を聞かせてもらいたいんだけど、日曜でいいかしら。」
「あ…、ご、ごめん。うん、ボクは構わないよ。」
「はい、これがあたしの家の地図。家まで来てもらえるかしら。」
「うん、わかった。何時に行けばいいかな?」
「そうね、10時くらいに来てくれればいいわ。昼ご飯くらいどうにかなるし。いいわね?」
「うん、大丈夫。」
こうして、日曜はあきらちゃんの家に行く事になった。
しかし、あきらちゃんを見る限りボクの事を誰かに話したという感じはしない。あの事を黙ってくれているというのはとても嬉しかった。

そして、約束の日曜日を迎えた。


   ―――その2へ続く

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