「み」から始まる冒険者

元「トリックスターのプレイ記」。現在は主に自作漫画の進捗報告記。Comicoに「ひみつのなぎさ」を投稿中!

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(c)未羊

2015.10.27 「ひみつのなぎさ」第5話投稿
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せらism☆第7話「意外なライバル☆」その1

前回のあらすじ

 あきらに正体がばれ、話する事になった『せら』こと秀。
 そこではお互いの事をさらに知り、友だちのような仲になる。
 街に出たあきらは、そこでせらの才能を知る事になった。

 
 
気がつけば新学期になっていた。
夏休みの間はあきらと仕事に遊びにかなり一緒になる事が多かった。
もちろんクラスの友だちとも遊びながら、ちゃんと宿題もこなしていた。
いつもよりかなり充実した夏休みだった気がする。

夏休み明けて、最初の仕事は単独でのオーディションだった。
あきらとの仕事で少し自信がついてきていたところだったけど、今回は選ばれなかった。
「まぁ、世の中甘くはないよね。」
当日発表というオーディションだったので、すぐに結果が知れるというのはいいかもしれない。

「残念でしたね、SERAさん。」
気持ちの整理をしていると、一人の女の子が声をかけてきた。
「え…っと、あなたは確か『森 千尋(もり ちひろ)』さん?」
今回のオーディションの合格者だった。
「はい。名前覚えてくれたんですね。」
「オーディション前に声かけられましたからね。人を覚えるのは得意ですから。」
「そうですか。でも、私たちって初対面じゃないんですよ?」
「え?以前会った事ありましたか?」
「やっぱり知らないですか。まぁいいですよ、また学校で会いましょう、『秀』君。」
「!今、何て…?」
驚くボクを前に、千尋は会釈をして歩いて去っていった。
「確かに『秀』って言ったよね、彼女。まさかボクの正体を知ってると言うの?
 …、まさかね。とりあえず気にしないでおこうかな。」

ボクの変身能力の事もあるので、下手に探りを入れる事もできないので、しばらく様子を見る事にした。
しかし、思ったよりすぐに動きがあった。

  ―――3日後…

「ん~、さすがにあの能力はかなりの負担になるなぁ。」
モデルを始めてからは1日に2回は変身しているため、疲労感が抜けないなど影響が出ていた。
ボクの場合は体型が変わらないけども、それがマシなのかどうか比較対象が全くないので評価のしようがなかった。
「とりあえず今日も頑張ろう。うん、気にしても仕方がない。」
いつもどおりに学校に通う。下駄箱に手をかけた時、僕はある物に気がついた。
「手紙…?」
下駄箱には一通の手紙が入っていた。手紙の表面には「SERAさんへ」と書かれていた。僕宛てなら「柊君へ」が普通のはず…。なぜ、『SERA』なんだ…?
気にしないふりをしようにも、『SERA』と名指しされているので気になって仕方がなかった。
『教室行ってから一応は中を見てみるか…』
僕はとりあえず教室へ向かった。

「よう、秀!」
「おはよう、茂木君。」
「どうした、元気ないな。飯食ってるか?」
「ははは、ちゃんと食べてるよ。少し休めば大丈夫だから気にしないで。」
「そっか、ならいいんだ。親友としては心配だからな。悩みとかあったらすぐ言えよ?
 よし、ホームルームだから席に戻るとするか、じゃな。」
「うん、ありがとう。」
また心配かけちゃったなと、友情をありがたく思う僕。でも、万一ボクのこの能力が知られた時にそれが続くかどうかだけがずっと気がかりになっている。
『やっぱり、みんなには秘密にしておかなきゃ…。
 それにしてもさっきの手紙気になるなぁ。見てみようか。』
僕はさっきの手紙の中を見てみた。そこにはこう書いてあった。
『放課後、屋上にて待ちます。来なければ、あなたの秘密をばらします。』
「…、これは…」
脅迫状なのだろうか、とても放っておける感じがしなかった僕は、それに乗ってみる事にした。
『SERA宛てなのに僕の下駄箱に入ってるあたり、同一人物だと知ってるんだろうな。
 なら、乗らざるをえない。一体誰なんだ…?』
もやもやした気持ちになりつつ、手紙をそっとしまった。

…、そして放課後を迎えた。


  ―――その2へ続く

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