「み」から始まる冒険者

元「トリックスターのプレイ記」。現在は主に自作漫画の進捗報告記。Comicoに「ひみつのなぎさ」を投稿中!

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現在、comicoにてベストチャレンジとして「ひみつのなぎさ」を投稿中
(c)未羊

2015.10.27 「ひみつのなぎさ」第5話投稿
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せらism☆第12話「運命は流れる波のように」その3

前回までのあらすじ

 プールであきらたちと会ったせら
 初対面の美々と自己紹介をしてわいわいとしてしていたのだが、急にあきらの顔が曇る
 一旦別れたあきらの前に沙羅が現れたのだった

 
 
ボクと美々の2人は一緒にプールの中を巡っていた。急にあきらと別れてからはどうも空気がおかしかった。なんとかしようとしたものの空気を変えられなかった。
「ねぇ、美々。今日、ボクに何か用事があって呼んだんじゃなかったの?」
とりあえず本題をぶつけてみた。美々は思い出したかのように答える。
「あ、うん。そうね、それを忘れちゃいけないわね。」
とりあえずプールサイドのベンチに移動する2人。座ると美々は話し始めた。
「まぁ、能力の事を黙ってたのは事情が事情だから仕方ないとするわ。
 せらが芸能人だと分かった事で頼みたい事があるのよ。」
キョトンとするボク。やっぱりみたいな顔をする美々。
「黙ってた事なんだけど、今年の文化祭は芸能人を呼ぼうという方向で進んでてね。
 とは言えども伝手も何にもないわけじゃない。どうしようかってところで今回の事が起きたのよ。」
あまりの事にただ驚いた顔をするしかないボク。
「まさか身近にいるとは思わなかったわ。しかもあんたがとは…ね。」
なんとなく分かってきた。だからこそ口を開いてみる。
「なるほど、ボクに文化祭で歌うなり何かしろって事か。」
「そそ。2時間程度のステージでいいから頼めるかしら?」
「ん~、ボクはデビューしたてだしね。知名度も低いからそんなに盛り上がるとは思わないよ?」
「大丈夫だと思うよ。知名度そこそこの方が校内で混乱も小さいだろうからね。
 でも、文化祭まで1ヶ月ちょっとあるし、それにその間に知名度上がるかもしれないじゃない。
 大丈夫かな、せら?」
「その話興味あるわね。」
「?!」
唐突に声がかかる。誰かと思えばさっき荷物を取りに行ったあきらだった。
「あ、あきらちゃん。見つかったの?」
「ん?それならどうも勘違いだったみたい。ね、ちょっとその話聞かせてもらっていいかしら。」
「えぇ、それは構わないけど。」
あきらを加えた状態で美々は話し始めた。

「…、せら一人じゃちょっと場がもたないかもね。あたしも出よっか、文化祭。」
あきらの申し出に目を白黒させる2人。
「いや、実は今通ってる学校には文化祭がなくてね、ちょっと興味があるのよ。
 だから、別に構わないわよね?」
「まぁ、それは構わないわ。」
「それじゃ決まりね。打ち合わせみたいなのはあたしの家でしましょうか。
 送り迎えくらいならさせるし。せらは分かるわよね?」
「うん、場所は分かるよ。」
「美々もそれでいいかしら。」
「しっかりとした所で打ち合わせできるなら別に構わないわ。」
「よし、決まり!楽しみね~♪」
半ば強引に決められた感じはするものの、これで文化祭が楽しみになった。あきらが少々強引だったせいか、後ろでメイドが呆れかえっていた。
「ね、せっかくプール来てるんだし、後はゆっくり泳ごうよ。」
「そうね、これじゃここに来た意味がないわ。」
「それじゃそうしますか。レイ、あんたも泳ぎなさい。」
「わ、わたしは…」
「ほぉら、おいてくよ!」
「お、お待ち下さい、お嬢様!」

残りは夕方になるまでプールを満喫した4人。こうやって友だち同士で騒ぐのも久しぶりなのですごく楽しかった。
ただ、ちょっと気になるのはあきらとメイドの表情が少し固かった事かな。楽しく明るく振舞っているようにしてるみたいだったけど、何かが引っ掛かった気がした。
この違和感が後々に起こる事の前兆とは、この時のボクには分からなかった。


  ―――第13話に続く

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