「み」から始まる冒険者

元「トリックスターのプレイ記」。現在は主に自作漫画の進捗報告記。Comicoに「ひみつのなぎさ」を投稿中!

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現在、comicoにてベストチャレンジとして「ひみつのなぎさ」を投稿中
(c)未羊

2015.10.27 「ひみつのなぎさ」第5話投稿
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せらism☆第13話「SARA」その1

前回までのあらすじ

 美々に誘われてやってきたプール。そこであきらたちにも会う。
 そこで文化祭で歌わないかと言われ、あきらの横やりもあり承諾したせら。
 しかし、あきらの前に現れたSARA(沙羅)とはいったい何者なのだろうか…

 
 
プールへ行った次の月曜日…

♪ぴぴぴぴぴぴ…、ぱちっ
「ふぁぁぁ~…」
僕はいつものように目が覚めた。自分の学校でステージをするという事もあってか、少々うわの空気味で日曜は仕事をしてしまった。スタッフには心配され、社長には怒られてしまった。
『ふぅ、仕事をしている以上、あんな事じゃ駄目だよな…。もっとしっかりしないと。』
反省しつつ、今日の準備を始めたのだった。

食堂で朝ごはんを食べていると「♪ぴんぽーん」玄関の呼鈴が鳴った。
『朝早くから誰だろう?』
不思議に思っていると、母さんが対応に出た。
「あら、美々ちゃんじゃないの。もしかしてお迎え?」
「おはようございます、おばさん。まぁそんなとこです。」
『美々だって?』
僕は目を丸くした。今まで1回も朝にうちに来た事のない美々が来るとは、一体何が起きるというのだろう…
「美々、ちょっと待ってて。すぐに準備するから。」
僕はそう言うと支度を急いだ。

「お待たせ。」
「おそーい。」
支度を済ませ、美々と合流する。しかし、どんな心境の変化があったのだろうか。
「秀、文化祭の件は了承でいいのよね?」
「ん?それはもちろんオーケーだよ。」
「分かったわ。学校へは出しておくから、当日は覚悟してよね。」
「…、分かったよ。」
どうもこの事の確認だったようだ。確かにおとといは半端に終わった気がするし、しょうのない事かも知れない。しかし、女の子と一緒に登校するとかそうそうないので、何ともむずがゆい感じがしていた。
「こうやって美々と一緒に登校するのは2年ぶりくらいかな。」
「な、なによ。」
唐突な僕の言葉に美々は驚く。
「いや、今日急に家に来るから驚いてさ。話聞いて納得したっていうか…」
「正直なところ、さっさと話し進めたかったのよ。それよりも秀、今日は仕事あるの?」
「うん、今日はテレビ局で歌番組の収録かな。」
「ふ~ん、結構大変ね。(…残念。)」
美々は残念そうな表情をしてぼそっと呟く。歌番組の事で思い出したかのようにいっぱいになった僕は、その表情に全く気がつかなかった。
「また今度、どこか行きましょうね、秀。」
「え?あ、うん。」
今日の歌番組の事を考えていた僕は美々の問いかけに生返事になってしまった。
「ちょ…。秀、失礼じゃないの!」
「ごめん、今日の歌番組の事考えてたんだ。今日もたくさんの先輩に会うし…ね。
 初めての人も何人か居るし、色々ね。」
「まぁ、先輩たちに失礼のないようにするのは重要だわね。
 でも、まだあたしと話してるんだからこっちに集中してよね!」
「ごめん。」
学校に着くまでの間、色々と美々に怒られながら文化祭の事とかいろいろ話をした。
しかし、学校が終わった後の歌番組の収録で、とんでもない人物に出くわすとはこの時の僕は知る由もなかった。


   ―――その2に続く

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