「み」から始まる冒険者

元「トリックスターのプレイ記」。現在は主に自作漫画の進捗報告記。Comicoに「ひみつのなぎさ」を投稿中!

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現在、comicoにてベストチャレンジとして「ひみつのなぎさ」を投稿中
(c)未羊

2015.10.27 「ひみつのなぎさ」第5話投稿
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第0話 ひみつ探偵誕生!

ひみつ探偵しおりちゃん
第0話 ひみつ探偵誕生!



♪ピンポーン
「312番の番号札をお持ちの方は6番窓口で書類をお受け取り下さい。」

ここは市役所のロビー。
今日も手続きに多くの人が訪れている。
「おい、ここは子どもを働かせているのか?!」
ざわざわ…、大きな怒鳴り声に周囲が騒めく。
「(身分証を見せながら)恐れ入りますが、これでもれっきとした成人です。」
怒鳴った男は見せられた身分証を眺め、おどおどした様子になった。
「す、すまなかったな。悪い。」
男はそう言うと大人しく本来の目的の手続きに入った。

「あはは、栞ってばまた言われたのね。」
同僚にさっきの件を茶化される。
「ま、その顔、その体型じゃ仕方ないわよね。」
「むぅ、気にしてるのにぃ〜。」
私はふくれっ面になり、パスタを頬張る。
私は「高石栞」、現在24歳で市役所に勤める公務員です。
現在進行形の悩みは「童顔」と142cmという「低身長」。
同僚からはからかわれ、警察官には補導されそうになるなど大変です。
保険証と免許証のおかげで、トラブルは回避できています。
「高石さん、いらっしゃいますか?」
同僚と雑談しながらランチを食べていると、不意に呼ばれる声がした。
「はい、私ですが。」
「よかった、課長がお呼びです。」
「わかりました、すぐに向かいます。」
きょとんとした目で同僚と見合う。
「何の話だろうね。」
「栞?何かやらかしたの?」
「それは無いわ。…、いい予感はしないけど行ってくるわね。」
そう言うと、残りをかき込み席を立った。
「行ってらっしゃーい。」
変な笑顔を浮かべながら同僚は見送った。

「(扉をノックする)失礼します。」
がちゃっ
「おぉ、高石君。急に呼び出してすまないな。」
「いえ、かまいません。お話とは何でしょうか。」
「うむ、とりあえずそこにかけたまえ。」
言われた通り、私は椅子に腰をかけた。
「で、話というのはだね。」
課長が口を開く。表情は真剣だ。
「草利中学校は知っているね?」
「はい、最近何かといい話は聞きませんが…。」
「そう、今回呼んだのはその事でなんだ。」
場になにかしら重い空気がたれ込める。そして、課長は続けた。
「高石君、君にはそこへ出向き、内部調査をしてもらいたい。これは君にしか出来ない事なんだ、頼む。」
まさかの重大任務!しかも私指名で!
「はい、かしこまりました!やらせて頂きます!」
「そうか、そうと決まれば…。」
課長は女性職員を呼び、何かしらを準備させた。
「では、高石君。早速だがちょっと着替えてもらおう。」
「はい?」
「君、頼んだよ。」
女性職員に引きずられ、私は別室に連れて行かれた。

…5分後

「っ、なんでセーラー服なんですか!?」
「おぉ、よく似合っているよ。」
「ありがとうございます。って、そうじゃない。」
なんとなく察したものの、問いたださずにはいられなかった。
「うむ、君には中学生として学校に通ってもらう。つまり期限は3年間だ。その中で問題を報告、可能なら解決してほしい。」
確かに私の外見であれば違和感は無いだろうが、方法としてこれはどうなのかと思う。
しかし、課長が言葉続ける。
「これは命令だ、拒否権はない。大丈夫、一応関係各所とは話はついているからな。」
私はもう黙るしかなかった。

こうして、まさかの2回目の中学校生活が始まりを告げようとしていた…。

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